スペインのユネスコ世界遺産、歴史的城塞都市クエンカの観光ハイライトは何と言っても不思議な「宙吊りの家」Casas Colgadas / Hanging Houses)です。
あまりにもだまし絵みたいなので、いろいろな場所に行って観察してみました。その時に撮った写真を掲載しています。
また、宙吊りの家の歴史についても紹介しています。
「宙吊りの家」(Casas Colgadas / Hanging Houses)とは?
宙吊りの家とは、断崖にそびえ立つ建物に飛びたしたようにバルコニーが付いていている家です。見る角度によって、バルコニーが宙吊りになっているように見えるため、そう名付けられました。
宙吊りの家が15世紀に存在したのは承明証明されていますが、建てられた経緯や目的は不明です。
王家の別宅として建てられたという噂も一部ではありますが、それは説にすらなっていない願望的噂のようですね。
どう見ても王族の別宅には見えないというか、街ごと守る以外に守れない建物です。お忍びや隠れ家はありですが、退路がないです。
明らかになっているのは、個人のお宅や市庁舎として使われていたことです。
現在では、レストランと抽象美術館(Museo de arte abstracto Español en Cuenca)になっています。
このような断崖にに聳える飛び出しバルコニーのお家はもっとあったけれども、いくつかは崩れて現在ではなくなってしまったとか。
もっとも飛び出しバルコニーの建物は、断崖ではありませんがクエンカでいくつかみかけましたし、スペインの古くからある街では飛びたしバルコニーを頻繁に見かけます。
クエンカでみかけた飛び出しバルコニーの建物はこちらに掲
「宙吊りの家」をいろいろな場所から
エントランス。抽象美術館(Museo de arte abstracto Español en Cuenca)やレストランの入り口です。サンマテオ祭の4日間、市民はお祭り騒ぎをするのでほぼ休業。閉まってましたので、次回行くことに。
ちょっと脇の高台から見て見ると宙吊りの家と新市街が一望できる。
宙吊りの家の脇の道を少し降りたところから。
更に下ったところから。この辺りからだと宙吊りっぽく見えますね。
宙吊りの家の真下の道から降りてみる。絶壁にそびえ立っている感じにも見えるし、バルコニーが浮いているようにも見える。
真下から見てみる。バルコニーが落ちてきそう!
バルコニーが壁に張り付いている感じ。
一番左側が宙吊りの家。サンパブロ吊り橋を渡ったパラドールとは反対側の道沿いから眺めて見る。真正面から見ると立体感はなくなり、他の建物と調和して、断崖に佇む可愛い街並み。絵画みたいでしょう?
宙吊りの家は、いろいろな場所から眺める価値ありますので、お試しあれ!どこからどう見てもフォトジェニックですよ!