スペインのユネスコ世界遺産、城塞都市の古都トレドの旧市街にやってきました!ここはもうね、いろいろな意味でお宝がいっぱいです。なんと紀元前500年前から武器を作っていて、超かっこいい武具を揃えた武器屋がメインストリートにズラリと並んでますから!
とってもファンタジーです。冒険者心をくすぐられるし、歴史ロマンにうっとりだし。中二病の発病確率99%。既に発病している人にとっては、天国ですよ!
ということで、武器屋の歴史と種類と、散策した武器屋通りを紹介します。
何故トレドに武器屋が?その歴史は…
トレドになぜ武器屋が多いかというと、紀元前500年前から製鉄や剣の製作が盛んだったからです。
ローマのカルタゴの植民地化に反抗した偉大なる将軍ハンニバルが起こしたポエニ戦争時。将軍がトレドの武具を使用したことを知ったローマは、それ以降トレドをローマの武器の調達拠点とします。それはそうでしょう、あのハンニバル様の御用達とあれば、ローマの将軍たちも気になりますよね。ということで、トレドの鋼は昔から非常に良質だということで有名です。
現在の武器と鋼
現在世界中で戦火は収まらない。とはいえ、現代の戦争は剣での戦いの時代は既に終わっています。いくら大剣をかっこよく振り回しても、銃には敵いませんからね。
そんな訳で、トレドの鋼は、包丁やナイフといった実用品へのモノ作りと変わります。古代から作り続けてきた剣は、コレクターや愛好家が購入したり、形だけを残して刃を潰した装飾用、演劇用、コスプレ用、お土産用といった剣へと変わりました。
武器屋通りを散策してみた
スペインの古都トレドの旧市街の中心、ソコドベール広場(Plaza Zocodover)のツーリストセンターでまず地図を手に入れます。
そして広場から続くメインストリートの、コメルシオ通り(Calle Comercio)を進むと、武器屋をたくさんみかけます。
コメルシオ通り(Calle Comercio)通り以外でも、武器屋はトレド旧市街に点在しています。
武器屋3種
トレドの武器屋はざっくり分けると3種類あります。
- 刃物・剣屋
刃物など、鋼で作ったもののみを扱っている。ナイフなどの実用品や、かつて存在した剣を忠実に再現したレプリカなど。
- お土産屋
他の一般のお土産と一緒にナイフや包丁、加えて剣・防具をざっくりと摸したものやレプリカを販売している。
- 骨董品屋
アンティークショップ:中世、近世に作られた本物のアンティークの剣などを、他のアンティーク類と一緒に販売している。
武器・武具
鎧の騎士がショップの護衛。
ホテルの廊下を完全武装で護衛。
いかにも武器屋といったティスプレイ。ファンタジーな異世界へスリップします。
銃器。
大剣がお土産屋さんのど真ん中に鎮座。この大剣、どう見ても背負って携帯するタイプ。冒険者として、痺れます。
装飾系のナイフ。
盾にガンドレッドも。盾にはハプスブルグ家の紋章である双頭の鷲に、カスティーリャ・レオン王国の紋章が組み込まれているトレドの紋章。
レイピアから日本刀まで。
実用品のナイフや包丁。
剣のモチーフのお土産
テンプル騎士団のフィギュア。
なぜか大天使ラファエルが完全武装している。
子供用のスポンジ剣と木の盾とメタルもどきのヘルメット。
騎士デザインのバッジ。
トレド名物マジパンで作ったお菓子の剣。
とってもファンタジーで、騎士魂や冒険心を掻き立てられる散策ですよ!