フランスの太平洋岸の港町ラ・ロシェルへ旅行に。雨の中、トワイライトの時間帯の観光を楽しんでみました。ラ・ロシェルというと夏の太陽でまばゆいばかりの石灰石の建物が美しい白の街。または世界遺産のあるイルドレやフォールボワヤール(Fort Boyard 要塞島)への拠点というイメージがあります。

ですが、太陽の元に白く輝く街とは一転。雨のトワイライトは非常に良かった!アンニュイでシックな雰囲気が出ていました。港町にありがちな歴代の戦争に利用された街が、その黒歴史を洗い流しているように思えました。
パリからの行き方も紹介しています。

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ラ・ロシャルの歴史をちょっとだけ

ラ・ロシェルは、12世紀にラ・ロシェルは当時高かった塩や香辛料で貿易港として発展。海運交通の拠点としても、漁港としても栄えました。

街は中世からルネサンス時代の建物が残っています。石灰石をふんだんに使っていて、とってもお洒落な街です。

とはいってもダークサイドもあって、後に奴隷売買でも莫大な利益をあげたり。

プロテスタントの拠点にもなっていたので、宗教戦争で勝ったり負けたり。

ルイ14世時代に構想があった要塞島をナポレオンが作って、戦いで大いに活躍したり。

立地がいいので、第二次世界大戦の際はドイツの潜水艦基地となって、今でもそれが残っていて…まあ、フランスの大西洋岸には至るところにドイツ軍が作ったどうにかして欲しいほど景観を壊す負の遺産的建物が残っていますが。

港町として様々な役割を担ってきたラロシェル。現在は夏の観光地として賑わっております。

ラ・ロシャルの観光名所

ラ・ロシャルの観光名所を雨の夕暮れ時を歩いて見ました。トワイライトは私が1日のうちで一番好きな時間帯。綺麗なものがうっすらとなり、そうでないものが少し隠れる時間帯。雨で濡れているので、濡れて輝いている。

大時計門 Porte de la Grosse-Horloge

旧港に面して聳える大時計門。

サンニコラ塔とシェーヌ塔

旧港を両脇を守る「サンニコラ塔」(高い方で42mもある)と「シェーヌ塔」。
遠くの真ん中のとんがり屋根は「ランテルヌ塔」。水面に写るランテルヌ塔も風情があっていい感じ。

サンニコラ塔は高い方で、高さ42mもある!もともとは要塞で、中は小博物館になっています。

シェーヌ塔は低い方で、14世紀から火薬庫として利用されていました。

この二つの塔を鎖で繋いで港封鎖をしていたりもしていたそうです。

ランテルヌ塔

珍しいとんがり屋根の塔です。灯台だった塔が後に牢獄に。15世紀に建てられ、旧港に出入りする漁船や商船のために灯台の役割を果たしていました。その後は牢獄に。現在は2階がカフェ、半地下は資料館。

シェーヌ塔からランテルヌ塔を眺めてみる。

珍しいとんがり屋根の塔が美観。

現在の灯台は..

それが港ももっと大きくなって、赤の灯台と緑の灯台が現役の灯台です。

魚市場

魚市場になっているとってもシックな建物。

入り口が牡蠣の貝殻みたいになっていてオシャレ。


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旧市街の様子

雨で濡れ、トワイライトで適度に輝く石灰石の通り。

ああ、少し物悲しく美しい!

現在政府関連の建物になっているその昔のお屋敷なんかも素敵。

白のライムストーンの街で雨とトワイライトを合わせると、とってもアンニュイでシックでした。

美しき白い港町、ラ・ロシェル。今度は別の時期にまた歩きたいです。

ラ・ロシャルへの行き方

パリのモンパルナス駅からラ・ロシェルへは、TGVでたった約3時間。車で4時間半か5時間程。

場所