ロワール渓谷の古城として、ユネスコの世界遺産に含まれるアンボワーズ城(Château d’Amboise)。あの、ダヴィンチもこのお城で眠っています。それに、フランスの王族の居城でもあって、フランスルネサンス発祥地でもあるのです。
アンボワーズ城は、光と陰が渦めいた不思議な魅力のあるお城です。
もともとはなんと紀元前から要塞があり、増改築を重ねます。城主も代わり、15世紀のシャルル11世の時代にフランス王家のものになります。
その後、フランソワ1世の治世に天才ダビンチをイタリアから招いてお城を大改装。ゴシックなお城にフランス初のルネサンス調を導入します。
と聞くと華々しいのですが、実はフランソワ一世の2代前のシャルル8世がこのお城で不慮の事故で亡くなってヴァロワ朝の嫡系は断絶。
1560年には、新教徒弾圧者を暗殺しようとして失敗した新教徒が、逆に大量にこのお城の城壁に吊るし首新になったという「アンボワーズの陰謀」という血生臭い悲劇もありまして。
16世紀にアンリ2世が宮廷をパリ郊外に移してからというもの、放置されたり、刑務所にされてたりで栄枯必衰状態に。
その後、18世紀のフランス革命でかなり破壊されて、19世紀のナポレオン時代にお城の大部分を取り壊されたり…その後修復され、ナチスにまた酷く壊されたり、それでもってまた修復したりなど。よくわからないくらい、お城は変化しています。
美しいけど、怪しい、だけど魅力がある、とっても不思議なお城です。
ロワール川の対岸から見るとお城全体と街が綺麗に見えます。ちなみに中州にも駐車場があって、街の駐車場が込み合っているときでもこちらは空いてたりします。中州から橋を徒歩で渡ると、情緒がありますね!
お城からアンボワーズの街を見下ろす。
音楽サロンがお城で一番美しい場所。
城内にあるサン・ユベール教会堂。
ここにダ・ヴィンチのお墓が。イタリアの天才がフランスの古城に眠っているとは以外ですね。
アンボワーズ城はとにかくロワール川にそびえ立つ外観がいいですね。いかにも砦として機能していたという立地です。
アンボワーズ城 Château d’Amboiseの詳細
アンボワーズ城はちょうどロワール渓谷の古城群の真ん中の位置にあるので、アンボワーズを拠点としていろいろなお城に出かけるととっても便利です。
なんと日本語の公式サイトがあります。
http://www.chateau-amboise.com/ja/
【地図】