ユネスコの世界遺産に登録されているロワール渓谷の古城をめぐりまくっています。
その数あるお城の中でも、必見なのがこのルネサンス様式のヴィランドリー城(Château de Villandry)。
何故か、日本人にはあまり知られていないのですが、私はこのお城というかお庭がとってもお気に入りです。ロワール古城ランキングがあれば、一位に投票します。絶対に。
何が凄いかというと、庭園は、
- 14世紀の文献に残されていた幾何学式の庭園を忠実に再現
- 3段式のテラスの広大なお庭+森
- お庭はなんとポタジェ(potager 野菜庭園)も!
- しかもエコジャルダンEcoJardin認定の有機庭園
と、なんともびっくり造りです。
ポタジェというと、普通は家庭菜園のことを指すのですが、ここでは野菜庭園と呼んでいいのではないでしょうか。
シュノンソー城などにもポタジェはありますが、このヴィランドリー城はそれはもうレベルが違いすぎるのですよ!
現在の城主一族の祖である、スペインン人ヨアヒム・カルバロとアメリカ人妻アンヌ・コールマンが1906年に買い取ってからというもの、巨額の富を投じて昔のヴィランドリー城の文献を元に復元大改装!
城主がコロコロと代わって荒れ果てた廃墟のような庭園をここまでのレベルにもってきたそうですが、それはそれは大仕事だったのでしょう。
ろくに手入れをしていないお城がロワールにゴロゴロある中、このお城は確実に現城主とスタッフさんとお客様に深く愛されている!と強く強く感じますの。
ではまず、全体像から。
お庭が広過ぎて写真で収まりません。航空写真でもないとムリ。
庭園を前に。ヴィランドリー城のバックは敷地内の森。
こちらはちょうど反対の森側から撮影したもの。庭園の向こうはヴィランドリーの街。
複雑で美し過ぎて、圧巻としか言いようがないです。
こちらはお城。ルネサンス様式。
タワーだけ古くて、継ぎはぎ増築の跡があります。
お城の中はシンプルです。ダイニング。
キッチン。
長くなってしまったので、お庭は次回で。