タイのパタヤに20年ぶりに行った時に素敵な老夫婦に声をかけていただき、元シンガポール暮らし夫婦同士ということで話も合って数日ご一緒することに。国の選択を違えたゆえに、利益に雲泥の差をもたらしたビジネスのお話。そしてサマセットモーム以上に長いラッフルズホテルでの暮らしのお話などなど。。。やっぱり素敵な年配の方々と過ごすのは参考になるし癒される〜。

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タイのパタヤで素敵な先輩夫婦に出会う。

タイのバンコクに住んでいたとき、パタヤに数日行こうということになったので、とっても古い老舗でリーゾナブルで好立地で評判がいいホテルに宿泊しました。

毎日の運動は欠かさないので、こちらでも子供用の浅いプールで特殊エクササイズ。年配の紳士に声をかけられてエクササイズについて質問されたり、体型を褒められたりして話が弾み、以前シンガポールに住んでいた共通点もあって、夫婦共々4人で食事をする事に。朝食の時間も、ほぼ同じで、お気に入りのテーブルも同じエリアなので、数日間いろいろなお話を伺って楽しく一緒に過ごしました。

ラッフルズホテルに10年以上住む生活

この先輩(年配という言葉より先輩の方が好き)夫婦は、ヨーロピアンの夫とアジア人妻のカップルです。
(国籍は個人が特定しやすくなるのでここでは秘密)
名前も仮名で、フィリップとマヤとしておきます。

ずっとシンガポールに住んでいて、夫フィリップのリタイアを期に、
住居を持たない世界旅行をする生活をして現在3年目。
っていうかもともと住居がないんですよ。
というのは、

マヤマヤ

ここのホテルはもう数十回泊まったわ。以前ラッフルズホテルの本館が取り壊されるまで10年以上ずっと住んでいたの。この木造の建物やトロピカルな中庭の造りが当時のラッフルズホテルがそっくりで、タイムスリップしたみたいで懐かしいの。


と古き良き時代を懐かしんでいます。そう、住居はなく、ずっと家族でホテル暮らしなのです。

それもシンガポール一有名で、老舗で、格式高く、コロニアル調のみんなの憧れのホテルです。

私

ラッフルズホテルにそれだけ長く住んでいたなんて、とても素敵な生活でしたね。サマセットモームよりもずっと長い滞在で。

マヤマヤ

昔のラッフスズホテルは今と違ってこじんまりとしてアットホームだったのよ。ただ、夫が仕事に忙しかったので、子育てと教育は私が一人で全てしたので本当に大変だったわ。

と、マヤはフィリップを可愛く睨む。

ラッフルズホテルの本館が取り壊されることになったため、立ち退く必要があったので別の某有名ホテルチェーンに住居を移したとのこと。ただ、そちらは高級ホテルのビルタイプで、高層階に住んだため、ラッフルズ本館のような思い入れはないらしい。

なので、ラッフルズ本館にとても似たコロニアル風の木造のこのホテルに、昔を懐かしいみに来るそうなのです。

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国の選択。成長するかしないかは、後になってみなければいいかはわからない

私

まあ、子供に時間が割けないほどご多忙だったのですか?

フィリップフィリップ

会社を経営して工場も持っていたのでね。しかし、これほどまでにシンガポールが高成長するとは、こちらに移ったときには思いもしなかった。。。

と昔話を始めます。

フィリップは、香港の大学を卒業後、シンガポールに移住して工場建設に投資をして会社を設立します。同窓生は世界各地に散らばり、何人かは中国に移り、工場を建設して投資をします。当時は中国もシンガポールも人件費や物価はさほど変わらなかったので、フィリップは気候がいいシンガポールにしたとか。

そしてこの選択が人生の大きな分かれ目になったのです。

初めの頃は中国もシンガポールも変わらなかったのに、シンガポールの人件費や物価が当初の計画で予想もしないペースで毎年上がり続ける。そして、工場という箱物に大きな投資をしてしまったので、他の土地へは簡単に動けない。

そして、自分よりも遥かに莫大な利益を得ている中国に工場を作った同窓生達を指を加えてみていたそうです。

先輩紳士先輩紳士

自分は普通の金持ちにはなったけど、中国に工場を造った友達は富豪になった。

まあ、私にとってはラッフルズや5つ星ホテルを自宅にする生活をしているくらいの「普通の金持ち」になっただけでも充分いいなあと思いますが。。。シンガポールで暮らしている外国人は普通はホテルではなく、コンドミニアム暮らしですからね(まあ、プール、ジム、テニスコートなど完備されていてホテルとは似てますが)。

とは言っても、同じくらいの金額を工場建設に投資して、リターンは普通の金持ちと富豪くらい差が出るのはやはり悔しいところですね。

しかし、国の将来はわかるようでわからないものですね。

よさげだったけれども突然コケる国もあれば、パッとしなかったのに突然1人の天才政治家が現れて世界でも有数の国に成長するところもあるし。

判断が簡単なようで難しいところです。

老後の世界旅行は3年で飽きてたのでどこかに定住?

現在世界旅行3年目のフィリップとマヤ。大体行きたいところは行き尽くしたし、旅する生活も疲れて来たとか。
なので、どこかに定住しようかとも考えているらしい。

旅三昧はとっても優雅な生活に見えますが、
それに今まで仕事漬けだったり、子育てで凄く忙しかったりした人が、
忙しくなくなるとなんか物足りなくなるらしい。

ちなみにマヤのお父様はまだご存命で、しかも結構高齢で現役で働いていらっしゃる。
そして、人件費の安い某アジアの国で凄く大きな会社と工場を経営しているため、莫大な利益を得ているのです。

人生、リタイアしてからの55-65才くらいが、全人生で最高に成功率の高い起業のチャンスだとも言われていますよね。

フィリップももう一度何かにチャレンジしそうな感じでした。素晴らしい!

現在はどの国に定住をしようかと検討を始めたところだそうです。

今度は国選びが成功しますように!