秘境ラオスの世界遺産の街、ルアンパバーン。その観光ハイライトは、美しすぎる王室専用寺院のワット・シェントーンではないでしょうか?

ルアンパバーンで何に一番感動したかと言うと、そう、ここ、ワット・シェントーンです。

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ワット・シェントーン【Wat Xieng Thong】とは?

ワット・シェントーンは、ラーンサーン王朝の王、セーターティラート王により、1560年に建設された仏教系のお寺です。

セーターティラート王(1534年 – 1572年)とは?

ちなみにセーターティラート王は母が、タイ北部を支配していたラーンナータイ王朝の出身だったので、後にラーンナータイ王朝の王(16代目)も兼位。

って、このお寺はそのハーフの王が建設したのですね。

だからタイのお寺と通じるものがあるのか。なんとなく納得のいく外観です。ラオス南部の方はどちらかというとカンボジアのクメール調の遺跡があったりしますからね。

そしてこの王はなんと、ビエンチャンを建設し、ラーンナータイ王朝から多くの文化をラオスにもたらす。ビエンチャン建設は、諸外国との貿易の拠点として、そして強国ビルマに対峙する要衝として、ですって。すごい功績じゃないですか。

二国の王の兼任、後にラオスの首都となる都市を建設!って凄い!出来る王ですね。素敵だわ〜!

しか〜し、後にタイ北部のラーンナータイ王国がビルマに占領されて、捉えられて殺される…無念!悲劇だわ〜!

ビルマのラーンサーン王朝のほうは無事で後継者が次いだ模様。ホッ。

としたのもつかの間で、たった2年後にビルマ系のタウングー王朝へと変わる…

そしてそしてその後は…もうややこしいわ…

このお寺、ルアンパバーン一美しいと言われているので、これを建設したときがきっと絶頂期だったのでしょう、きっと。

それにしてもこんな美しいお寺をつくるなんてセンスいいわ!

美しきワット・シェントーンは王朝が変わっても重用される

ワット・シェントーンは美しいので王制が廃止される1975年まで、そのまま王室専用のお寺として使われていたとの事。

途中で中国の複数のチン・ホー族に攻撃や略奪をされて、たくさんのお寺を壊された(非常に残念!)のにこのワット・シェントーンはチン・ホー族の本部とされたのでかろうじて酷くは荒らされなかった貴重なお寺の一つとか。

その後、フランスの保護領になったりといろいろとありましたが、その長い歴史をワット・シェントーンはずっと見守っていたのですね。

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ワット・シェントーンの様子

本堂

後ろ側に行くと、壁画が!黄金の木(マイトーン)なのですが、なぜか青いタイルで描かれている。

赤堂

こちらの壁画は生活や戦いの様子や動物が描かれています。タイルがキラキラして綺麗でした。

シーサワーンウォン王の霊柩車

1959年に亡くなったラオス建国の父、シーサワーンウォン王の霊柩車。

それを守る金のレリーフが実に美しい。仏教寺院のはずが、なぜかヒンドゥー系?