スペインのセゴビアにやってきました!ローマ時代に造られた水道橋が最大の見所です。細い、高い、長い!このユネスコ世界遺産の水道橋がどこまで続いているのかとってもとっても気になりました。ですので、そのルーツをひたすら辿ってみる小旅行をしましたので、ローマ水道橋の説明と共に紹介します。

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セゴビアのローマ水道橋とは?

セゴビアの水道橋(Acueducto de Segovia)は、古代ローマがセゴビアを制圧後、街の水の確保のために建設した水道橋です。紀元後1世紀か2世紀頃に建設されたと推定されています。

全長959mで最大の高さは28mも!なのに橋脚は細くて、基部でも幅が2.4m。ちなみに橋脚は167本もあります。特に凄いのはセメントや釘などの接合物が一切使われていないことです!高さ28mの橋ですよ!グアダラマ山脈から採ってきた花崗岩石を計算通りに切り出して、それを巧みに積み上げて橋を作っただけなのには驚きます。

ご覧ください。セメントなくてスカスカに見えます!

1072年にイスラム勢力が撤退する際に一部破壊され、それを15世紀にイザベラ1世が修復して、現在に至っています。

今でこそ街には水道管が通っていますが、1884年まで利用されていたというのには驚かされました!今だに使えるそうですよ!

水道橋の水源は東方にあるグアダラマ山脈。お水はここから水路や水道橋を通って街のアルカサール城まで届きます。この役所が用意した地図をご欄ください。

かなり遠いでしょう。でもこの水道がどのように続いているか知りたくありませんか?ということで、小トリップへ。

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ローマ水道橋のメイン部分

ミラドール(展望台)脇からの眺め。

階段を降りて正面へ。中央はマリア像が。

見上げるとこんな感じ。圧倒されます。接着物がなくて、よく石が崩れないなあ、感心。

展望台を背にして進んで行くと水道橋はだんだん低くなり、遂に二重から一重になり、やや東側に折れます。

その一重の水道橋もだんだん低くなってきます。

ついに橋がなくなり、壁となります。

その壁も低くなり、

ついに、子供でも上の水路が見えるくらいの高さになります。

こちらで、水路は終わり…かと思ったら、

目の前の交差点を対角線上に渡ると、この看板があって、水路を示してくれています。それはそうですよね。水路がここで終わったらお水を引いてこれないから、まだまだ続くわけです。この看板の隣にまだ水路が続いていました。

この真ん中の黒っぽい溝が水路です。

延々に続く。結構歩いてます。

遂に、円形闘技場まで来てしまった。水路側ではなく道路を渡った側の遺跡です。

それでもまだまだ続いていて、今度は公園へ入っていく。

あれ?

お水の掛け流しです。もったいない!これは水道水ではないですね。地下水かもしれないけど、もしかして水源のグアダラマ山脈から水路を通ってここまで来ているのかもしれません。説明の看板がないので不明。周りにもう、水路らしきものはみかけません。ということで、ここで水源を辿る小旅行は終了!

別の人がペットボトルにこのお水を汲んで飲んでいたので、私もそうしてみました。うんうん、美味しかった!でもどうやって浄水しているのかなあ?していないのかなあ?細かいことは気にしないでおきます。

水源を辿る旅、謎が半分とけたようで楽しかったです。機会があればグアダラマ山脈へ行って、あちら側から水源を辿ってみたいです。

それにしても細い水路でした。セゴビアのアルカサール城は、1000年の歴史を持ち、難攻不落。敵だったら、水路を断つ水攻め戦略で簡単に落とせそうな気がするのですが、出来なかったのでしょうか?不思議です。

ローマ水道橋の場所

ツーリストセンターがミラドール(展望台)側のローマ水道橋のすぐ脇にありますので便利です。

住所:Plaza del Azoguejo, 1, 40