子供がいない老夫婦。夫がなくなり妻も後を追うように他界。そしてフランス人の友人は、存在すら知らなかった会った事もない遠縁の老婦人から棚ぼたの遺産相続をしたのです。

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突然財産管理人から連絡があって遺産相続

testament
フランス人の友人がある日突然、とある財産管理人から連絡を受けて遺産を相続する旨を伝えられました。

その遺産は、親や兄弟からではなく、会ったことはもちろん、聞いた事もなく、存在すら知らなかった遠縁の老婦人からだったのです!
これは、まさに棚ぼたですね。

その遠縁の老婦人は夫に先立たれていて、子供もなし。その上、親兄弟も親戚もなし。
それで、その上の祖父母まで遡っても一切血縁者なし。
また遡ってもなし。なし。なし。
でもって5代上まで遡って、ようやく2人の兄弟が築いた2家族が家系図に現れました。

途絶える家も結構あるのですね。

あの東京の資産家が多い青山霊園が無縁仏だらけになって、管理が大変になり、整理をして売り出しましたが、こういう話を聞くと納得です。

特にフランスでは、結婚すると女性は男性の姓を名のらなければならないのです。ですので、その家に女の子しか生まれたかったら、御家断絶なわけです。断絶したくない場合は養子を取るしかないのですね。これを考えると日本は男性が結婚して女性姓を名乗れるのは凄いと思います。

遺産はこうして分配された

友人からその家系図を見せてもらいましたが、それは凄かったです。
14人用の大きなダイニングテーブルいっぱいに部分的に印刷されたA3サイズの家系図4枚をつぎはぎで繋げていきます。
他界された方の名前も入っているので凄い人数が記載されています。

友人はその5代上に遡った2家族あるうちの兄の方の家系。
そしてその兄家系は、5〜7代の生きていてその姓を名乗ったことのある家族が対象でした。
友人は女性なので、その息子は夫姓になっているため、息子は相続の対象外名前の記載はありませんでした。

分配の割当は、まず財産管理人が手数料をなんと40%も摂取!
そして残りの60%を兄家系と弟家系で折半の30%ずつ。
そして、以降は兄弟姉妹で等分を延々に下まで繰り返して行くのです。
兄家系の方は、遺産相続者が総計30人以上もいる大所帯。
更に、友人は7代目なので、分配率は最低率でした。
それでも棚ぼたにしてはいい額で、感謝をしていました。

しかし、弟家系の方は、遺産相続者がなんとたった二人だけでそれぞれ遺産総額の15%を相続。
ということで、結構な額を棚ぼた相続したとのこと。

で、実はこれ、老婦人が遺言を残していないのでこんなに遡ったとのことでした。

老婦人は周りに親戚もいないし、どこかの団体に寄付することも考えていなかったのでしょうね。

本来であれば、政府が全額没収なのだそうです。

財産管理人が(手数料欲しさに)、必死で全相続者を追跡していった模様です。

それはそうですよね。

弟家系の二人も全財産のそれぞれ15%ずつしか相続していないのですからね。
財産管理人が手数料40%ってぼったくりもいいところだわ!

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子供なし夫婦、死後の財産はどうしたいですか?

ということで、遺書って大切だなって思いました。
特に資産家の子供なし夫婦は後々処理が大変になるし、親戚がいる場合は揉める恐れが大ですよね。
なので、死後財産はどうしたいのか、よく考えて遺書を残しておくといいですね。