ロワールで最も美しいお城の一つといわれているシュノンソー城。
普通のお城と全然違います。どこが一番違うかというと、川を橋とギャラリーが跨いでいること。
実はシュノンソー城、古城によくある継ぎはぎのお城です。
ただし、塔は古くて本館は新しいとかいうパターンとちょっと違います。
実は橋とその上のギャラリーが、フランス王ルイ2世の王妃カトリーヌドメディチと愛妾ディアンヌドポワディエの合作だったのです。
王妃カトリーヌ。
狩りの女神ディアナの姿をしたディアンヌ。
シュノンソー城は元々は小さなお城だったもの。
それを愛妾ディアンヌが橋の部分を造ります。
その後、王妃カトリーヌがディアンヌにショーモン城を与えて、シュノンソー城を自分の居城にして、橋の上にギャラリーを造ります。
こちらがそのギャラリー。舞踏会の会場です。色的には美しいモノクロームなので、夫と死別して以来ディアンヌがずっと身につけていた喪服的意味合いのドレスの色そのものなので、カトリーヌよりもディアンヌを象徴しているような気が…
ちなみに、本館には、王妃カトリーヌドメディチが摂政母后として執務していた緑の書斎とそれに続く図書室があります。
王妃の寝室も。
こちらは愛妾ディアンヌドポワディエの寝室。
その寝室に何故か王妃カトリーヌドメディチの肖像画が飾ってある!
しかも、19世紀の城主が再現したアンリ2世(HenriのH)と王妃カトリーヌドメディチCathrine de Medicis のCC)のイニシャルの彫刻が暖炉を飾っている。ちなみに小学生多数が遠足で来ていてうるさかったけどかわいかったw。
王妃カトリーヌのイニシャルはココシャネルと同じで、しかもデザインまで同じじゃないですか!
しかしもっと驚くのはこちら。アンリのHとカトリーヌドメディチのCCを合わせて作ったイニシャル。しかし、これ、ディアンヌのDが2つに見えませんか?
このお三方、切っても切れない縁で繋がっているようです。