スペインのユネスコ世界遺産の城塞都市アビラに行って来ました。世界各国どこに行ってもボロボロの城壁を持つ都市が実に多い。
なのにこのアビラの城壁は11世紀に作られた割には、その城壁の完璧さ、そして新しさを感じるのはなぜ?と思ったら、技術者の苦労があることを知りました。この完璧な城壁を守るための修理の様子を博物館で見て来ましたので紹介します。
完璧で新しく見えるアビラの城壁
こちらはアビラの街を一望できる展望台、クアトロポステス。アビラに着いてすぐに行ってみる。圧巻の眺めです。
車を飛ばしでカルメン門の前の路上駐車場へ。門から壁を眺めてみる。どこにも乱れがなく、完璧な城壁。それにあまりにも綺麗過ぎな城壁。ただ、よくみると目地が新しいではないですか。
博物館でみた城壁修復の様子
カルメン門(Puerta del Carmen)のすぐ近くに城壁の修復を説明した博物館があります。
アビラの城壁の石と石のつなぎの部分が非常に危険になって、崩壊の危険性があったそうです。特に奥深い内部。
あーっ!そんなわけで、崩壊してしまった部分が!
なので、修理です。
強化もします。
ちなみにこちらは博物館にあった昔の人の彫刻。時期は不明。
城壁の修復部分を見た
で、城壁を見てみるとパッチ状態のところがあります。
こちらも上下違う石で、時代差がわかりますね。
いつもどこかで修理しているんですね。中央に緑の網が張ってある砲塔も!
まとめ
一見完璧な状態で11世紀から残っているようなアビラですが、これはこの街の涙ぐましい努力の成果ですね。
以前フランスで有名な公爵のお城の城壁が崩れていて、ビフォアアフターの写真がありました。なんで修復しないのか疑問でしたね。
ですので、アビラのこの努力、本当に感服です。ここまで完璧に壁を守っているのは世界中探してもなかなかないのではないでしょうか。私が今まで見た城塞都市の中で、最高の城壁です!