長者の里、ブルーゾーンを特定した長寿学者やチームが150以上のアンチエージングな長寿者の食事を調査。その結果、チームが行き着いた、提唱する食事内容を紹介します。個人的には、納得がいかない部分も少しあるので、その部分の解説も加えます。
ブルーゾーン特定チーム提唱の元気で健康的な長寿の食事ダイエット10の法則
- 植物性95%、動物性5%の食材を選ぶ
- 肉類は避けるか少量で
- 魚介類は推奨するが…しない
- 乳製品を摂取しない
- 豆類は3食ベる
- 砂糖は制限する
- おやつはナッツに
- サワードウパンにする
- ありのままの食材を食べ、加工食品は避ける
- 飲み物はお水が主役
1. 植物性95%、動物性5%の食材を選ぶ
ほとんどの食材を、果物、野菜、穀物、葉物、豆類といった植物性にする。油はオリーブオイルが基本。穀物は玄米や全粒粉など未精製のもので、調理済みの状態で1カップ(250ml)程。
2. 肉類は避ける。食べるなら少量で
肉類は基本的には推奨しない。ただし、少量であれば良い。
3. 魚介類は推奨するが…しない
魚介類は週3回程の摂取をおすすめ。昔の時代は良かったが、現代は海が汚染されていて魚の摂取は健康的とはいいがたいので、推奨しない。
4. 乳製品を摂取しない
牛乳や乳製品はブルーゾン地域では食されていない。どうしてもチーズを食べたいなら、羊のペコリーノチーズか山羊のフェタチーズを風味付けする程度のアイスキューブくらいの少量にする。卵は週3個まで。
5. 豆類は三食食べる
豆類は1日1カップを3食に分けて取り入れる。豆類は、豆腐でも良い。缶詰を買うなら、塩、砂糖、化学調味料入りのものは避ける。
6. 砂糖は制限する
1日28g(小さじ7杯)までに制限する。クッキー、ケーキ、キャンディは特別な日や行事のみにする。買うときは、成分表示を見て、8g以上糖分が入っているものは避ける。甘味は砂糖ではなくはちみつを用いる。
7. おやつはナッツに
おやつやスナックは、アーモンド、ピスタチオ、くるみ、ヘーゼルナッツ、ひまわりやかぼちゃの種、ブラジルナッツ、ピーナツなど様々な種類のナッツを食べる。砂糖のかかったものは避ける。
8. サワードウパンにする
100%全粒粉、コーントルティーヤ、サワードウ(サワー種)パン、にする。(いわゆるスイスパン・ドイツパンです)。白パンは精製されているので避ける。
9. ありのままの食材を食べ、加工食品は避ける
食材は自然のままのものを選び、工場を経由した加工品は避ける。例えば、トマトはそのままのトマトを買う。工場を経由したトマトの缶詰や加工食品は避ける。どうしても加工食品を買う場合は、原材料が5種類以下のものを選ぶ。
10. 飲み物はお水が主役
毎日コップ6杯のお水を飲む。お茶やコーヒーは砂糖なしで。ワインは夜5時に健康的な食事と共に。砂糖が大量に入った炭酸飲料などは避ける。
まとめ
いかがでしたか?個人的には少しツッコミどころがあります。
2. 「肉類は避ける方が望ましい。ただし食べるなら少量で」というところです。避けるのが望ましいとは思いません。ブルーゾーンのすべての地域は、ベジタリアンではなくフレキシタリアンで少量は必ず食べています。ですので、少量は摂取したほうがいいと思います。
3.「魚介類は汚染されたものが多いので食べることを推奨しない」ということです。確かに、水銀の含有量が多かったり、化学物質に汚染された魚介類も多いです。多くのの養殖の魚類は話題にもしたくないほど、避けた方がいいものばかりです。ただし、工場の汚染から遠い外洋で獲れたものや、小魚類は大型の魚類にくらえて汚染が少ないとのデータがあるので、そのようなものを選んで食べればいいのではないでしょうか。魚介類にはあまりにも魅力的な栄養素が満載なので、避けるのはもったいないです。
4.「卵が週に3個」とは、卵の栄養素を考えると少なすぎる感があります。
7.「ピーナツ」もナッツ類に含まれていますが、これは除外するべきではないでしょうか。ピーナツはナッツ類ではないし、食べることを推奨されるものでもないので。
10. 「アルコール」を飲むことは果たしていいのでしょうか?ブルーゾーン5地域の内、2地域ではでアルコールを飲まないです。飲むことに喜びを感じている人には精神的にいいかもしれませんが、そうでなければあえて飲む必要もないかと思います。
以上、ブルーゾーン特定者の推奨する健康的なダイエットと、私の個人的な見解でした。
それぞれの土地や習慣や手に入る食材の中で、自分にあったいいものをピックアップすればいいのではないかと思います。
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