フランス、ナントからロワール河沿岸をドライブしていたら、なにやら可愛い田舎街に入ったのちょっと休憩。
その田舎街は、元Champtoceauxシャントソー男爵領。高台にあるし、地理的に砦として絶好地です。
そう、その昔、有数の要塞城があった。しかし、栄枯衰退とはこのことでしょうか…
シャントソーは、古代の石器時代からあった街で、フランク王国のあのピピン3世も滞在したことのある街でもあります。
中世では、イングランド王国、ブルターニュ公国、アンジュ伯爵管轄のフランス王国が取り合いをしていた、岸壁要塞を誇るChamptoceauxシャントソー男爵領、でした。
その後、18世紀のフランス革命の最中のヴァンデの反乱、2回の世界大戦でかなりの青年男子や住民が犠牲に….
鉄壁要塞を守る人は現在ではいなくて、街民はのんびりしていていい人たちばかりです。
有数の要塞があったとは思えないのどかでお上品な街です。
それというもの、城塞は現在こんなことになってます。
シャントソー城の城門です。
閉まっている。
脇に回ってみると、城壁が崩れている。しかも、この城壁の厚さ、2メートルくらいはありそうですよ。凄い!流石、有数の城塞。
しかし、お城が…栄枯必衰、ですね…
ということで、城塞跡からちょっと離れたロワール河沿いの高台の公園に行ってみる。
あら、お城が。
ロワール河、いい眺め。ただし、この辺はあまりお城がないですね。
このシャントソーの観光局に行ってみる。
それでもって、ロワール渓谷の71城+名所を掲載したこのようなガイド地図を、係の方から頂きました。
「この辺りはあまりお城がないし、あっても有名どころではないわ」
そう、71城+名所の中に、このシャントソー城跡は載ってませんでした…
忘れ去られたお城、ですね。
その昔、取り合いだったこの城塞。時のシャントソー男爵の歓喜や苦悩の心内を想像してみる。
煌びやかなお城や、無骨なお城もいいけれど、こんなお城もロワール河のロマンですわ!
ロワール河のドライブ途中の休憩にいいかも。
シャントソー城塞跡
【シャントソーの場所】
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