フィリピンのプエルトガレラはどのようなところなのか、そしてその綺麗な海の珊瑚礁を堪能!でもボートで水難に遭いかけて、小学生に助けてもらったのでした。。。

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フィリピンのプエルトガレラってどこ?

フィリピンのミンドロ島のマニラから南下して、飛行機に乗らずに車やバスとフェリーを乗り継いで日帰りで行ける一番綺麗な海があるのがプエルトガレラ。有名なホワイトサンドのビーチや日本人ダイバーにも人気のスポットも沢山あるのです。

カヌーで綺麗な珊瑚礁を見に、出発!

sea-boat

でも私は、ビーチフロントのバンガローから水着のままシュノーケルを持って出てれるほうがいい。海にザブンとビーチスキンダイブをして、ちょっと泳ぐともうそこは珊瑚礁で一杯。というビーチが好きなのです。

そこで、今回もそのような所にバンガローを借りました。

波も荒くないし、危ないお魚もいないし、珊瑚は綺麗だし、トロピカルフィッシュも可愛い!最高!

それでもってカヌーが大好きで自称得意な私は、バンガローのオーナーに木製の手漕ぎボートを借りで1人で珊瑚礁の広がる海へ出航!

朝は特に潮風が心地良いわ!
私はカヌーをスイスイと漕いでいく。

自慢ではありませんが、わたくし、カヌー、得意ですからね!

クリスタルクリアな透明な水を通して色とりどりの珊瑚礁が見える。
ここの海、朽ちた珊瑚も見かけるけど、ほとんどが生きている。最高!
今日はお天気がよくて本当に綺麗!
ここは天国か!

corals

珊瑚を堪能した後、ランチに間に合うように戻らないとね。

あ〜、カヌーって本当に楽しいわ。

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小学生に救助される。。。

あれ?景色が変わらないなあ?

海辺やバンガローやその並びの建物が見えていて、その位置がいくら漕いても変わらなくて進んでいないような。

いや、そんなはずはないわ。

私は漕ぎ続ける。

一時間経過。

景色変わらず。

そんな、バカな!

私、ちょっと焦る。

更にパドルに力を込めて漕ぐ。漕ぎまくる。

更に一時間経過。

景色変わらず。

こ、これは何かの間違いだ!

ど、どうしうよう、私。

これはサバイバルだ。

お水:残り1.5L。多めに持って来て良かった。
食料:ナッツ一袋。エナジーバー一つ。ランチはなんとか凌げるわ。

以上。

まあ、今日中に帰れれば問題はなということね。

海はラグーン状っぽいから、沖に流される心配はなし。よし!

遅くなったらオーナーが心配して見に来てくれるよね?

でも周りを見渡しても誰もいないし、どうしよう。

だったらとにかく漕ぐしかないでしょう!

頑張れ、私。

そして更に30分漕ぐ。

そして私は、ついに力尽きた。

あ〜、私はどうなるんだろう。ボートに寝そべって少し休む。

新聞見出し記事【日本人女性プエルトガレラの海で遭難】

だ、だめだ、そんな想像をしては!

落ち着け、落ち着くのだ!

起き上がって、考える。

今は漕ぎ続けて体力を消耗するよりは、休んで体力を回復させたほうが得策だ。

休もう。

じっと休む。

お水を飲む。

あれ?小さな舟影が。

も、もしや私の救世主?

私は両手で思いっきり手を振って大声を出して助けを求める。

そして、その舟は音もなく静かに近づいて来た。

私のボートと同じような舟に二人の少年が乗っている。

1人は小学校高学年でもう1人は低学年といったところね。
二人は似ている。兄弟だろう。
兄が舟を漕いで、弟がじっと座っていた。

私は事情を説明して、岸まで連れて行って欲しいというと、二人は少し相談して顔を見合わせた状態で「うん」と同時に頷くと、兄の方が私のカヌーに乗って来た。

そして私のパドルを取り、静かにボートを漕ぎ出す。

自分たちの舟に一人残された弟は兄がいた位置に移動して、パトルを取り、これまた静かにボートを漕ぎ出す。

禅。

という言葉が似合う兄弟だ。

この年頃の子供達はワイワイしていて落ち着きのない子が多いというのに。

兄に話しかけても、最低限の事しかしゃべらない。

殆どは頷くだけ。

英語はしっかりと理解している。

言葉が通じない訳ではない。

決して内気ではなく、陰気くさいわけではなく、話すのを面倒がっている訳でもない。

ただただ、禅。なのだ。

兄弟揃ってこの年にして、何かを悟っているような不思議な雰囲気を醸し出している。

私より大人かもしれない。

そう思った。

私はしゃべるのを止めた。

兄弟がパドルを漕ぐ水音だけが聞こえてくる。

心地よい。

何か別世界にいるようだ。

これも、禅、か。

いつの間にか岸に近づいていた。

兄は黙って、私にバトルを返す。
ここまでくれば大丈夫だ。

兄は自分のボートに乗り移る。

「どうもありがとう。本当に助かりました」

兄弟にお礼を言う。

兄弟は淡い微笑みをたたえて、スッと去って行った。

。。。。。

岸で出迎えてくれて、ボートを砂浜に一緒に引っ張り上げてくれたオーナーを見て、ちょっと現実に戻る。

私は事情を説明すると、
「あの子達は近所の猟師さんの息子で、本当にすごくすごくいい子達なんですよ」
と、オーナーは言う。

ああ、人だったんだ。海の仙人だといわれても驚かないんだけど。

それにしても、私が2時間半ハマっていた場所から、小学生低学年がいとも簡単に抜け出せるなんて。

オーナーにハマるスポットはあるかと聞くと、そんなのは聞いた事がないという。

なぜ私のボートはハマったのかしら?

ちなみに私はボートを漕ぐのが得意なのです。

不思議だ。。。

その後、4日間滞在する。

ビーチや海に出ると、あの不思議な兄弟がいないかとついつい探してしまう。

しかし、あれから一度も会う事はなかったのでした。


今回は、どうしてかわからないけど、たまたま小学生にお世話になりましたが、
わたくし、カヌーは大得意なのですよ!

私が勇者姫ビーバーとしてアメリカ河で探検隊員を守り、大活躍をした物語を知りたい方は、どうぞこちらをご覧下さいませ。