スペインのスーパーや八百屋さんに行くと、「バナナ Banana」と「プラタノ Plátano」と書かれたバナナらしきものが売っている。その違いは何でしょう?

品種的、生産環境的、価格、五感(見た目、食感、味、香り)での違いを比べて見ました。

個人的には、アイスクリームで例えると、バナナは普通の市販のアイスクリーム、プラタノは高級な濃厚アイスクリームみたいな感じです。

初めての時は、どちらがどっちか分からなかったのですが、同じようで違います。

外国人にとっては同じように感じても、スペイン人にとっては全く違います。

海外では、マグロとカツオがTUNAで同類扱いするところが多いけれど、日本人にとっては全く違う、みたいなものではないかと思っています。

また、南米ではプラタノの定義が違うようですが、ここで紹介するのはスペインでの定義です。

スポンサーリンク




プラタノとバナナの品種的な違いとその歴史

品種

プラタノもバナナも両方ともキャベンディッシュ種です。

英語できちんと区別をされている情報はあまりない…

やはりスペインでしかきちんと区別をしていないようです。

だってヨーロッパやアジアや北米で、プラタノPlátanoとバナナを分けているところは、スペイン以外で見たことない、ですから。

ですので、スペインのスペイン語でしか書いていない情報をチェック。

スペインwikiやカナリア諸島プラタノ協会によると、

  • バナナ Banana : キャベンディッシュ種 Gran Enana
  • プラタノPlátano:キャベンディッシュ種 Pequeña Enana

まあ、品種の名称的には大きいか、小さいか、だけの違いで、大した違いはないですね。

バナナの品種名は気にも留めていませんでしたが、思えばりんごでフジやマッキントッシュがあったりするのと同じですからね。

歴史

キャベンディッシュと聞くと、イギリスの公爵家か漫画アニメのワンピースのキャラ、キャベンディッシュを思い出してしまいます。そう、このバナナは品種名はイギリスのキャベンディッシュ公に由来するのでした。

何でも、19世紀にキャベンディッシュ公へモーリシャスのバナナの木が献上される。それを、公爵の庭師がグリーンハウスで育てて、出荷したのがきっかけ。それが太平洋やカナリア諸島にも広がり、カナリア諸島のプラタノが生産されるようになる、というのが一説です。

別の説では、カナリア諸島のプラタノは15世紀にポルトガルの探検隊経由でもたらされたという説もあります。

生産環境の違い:バナナは熱帯で3ヶ月、プラタノは亜熱帯で6ヶ月で熟す

バナナとプラタノとの大きな違いは、実が熟す期間と育てる場所です。

バナナは熱帯で3ヶ月、プラタノは亜熱帯で6ヶ月で熟します。

熟す期間が違うのは、品種の違いよりは気候の違いです。

夏にバナナを買うと直ぐにぐちゃぐちゃ状態になるアレと同じでしょうか。

スポンサーリンク




価格の違い

そんなわけで、プラタノを育てるのにバナナの2倍の期間かかるので、価格もそれに反映しているのかプラタノの方が5割増しです。

こちらスペインのスーパー、Marcadonaの果物コーナー。しっかり、プラタノとバナナのラックが分けてあり、価格もかなり違います。

しかし、私は見つけてしまった…フランスのスーパーで。

「バナナ」として売られていたカナリア産と書かれたシールの貼ってあるプラタノを。価格はフランスの方が物価が高いのでスペインのプラタノよりも高かったです。

しかし、これはフランス人にとって、お買い得な「バナナ(実はプラタノ)」ですね。

五感(見た目、食感、味)の違い

見た目

一般的には、バナナの方がやや大きめでスリム。プラタノの方が小ぶりでころんと太めです。

バナナはいかにも大量生産してます、って感じの見た目が綺麗なものが多いですが、プラタノは不細工なものが多いです。

食感

バナナの方がスイカみたいにスカスカな感じで、プラタノのほうが実が引き締まっているというか密度が高く、硬く重たい食感です。

これはどのくらい熟しているか、いつのどこ産バナナと比べるか、でかなり変わってきます。

ですが、断然プラタノの方が美味しい。

(注意:両方買って同時に食べ比べないとなかなかわかりにくい)

普通の市販のアイスクリームと高級濃厚アイスクリームくらいの違いがあります!

マグロとツナの味の違いがわかる日本人なら、きっとこの違いも分かるはず。

ですので、スペインに来る機会があったり、バナナにカナリア産のシールが貼ってあったら、是非プラタノを堪能してくださいませ!

スポンサーリンク