ナバラ王国の王城宮廷だった、ピレネーのポー城であり、ナバラ王で後にフランス王となったアンリ4世が生まれたフランスのポー城を散策しました。
どこのお城も割合そうですが、その時々の流行りや権力者の嗜好やに合わせて、お城が改築繰り返されているのがよくわかります。このポー城も例外ではなく、古さが違ったり、様式が違ったりでとっても楽しめました。
一味違う夜のライトアップも必見です!
ポー城とは?
ポー城はもともとは14世紀にガストンによって作られた守りの要塞でした。その後、ナヴァール王国の宮廷として使われます。ゆえに、ナヴァール王で、後に初代ブルボン朝のフランス王となるアンリ4世が生まれたお城です。
ただし、アンリ4世自体のゆかりのものは、
亀の甲羅のゆりかごのみで、あとは後に描かれた絵画や彫刻くらいしか残っていません。
お城は改築を重ね、フランス王ルイ・フィリップとフランス皇帝ナポレオン3世が現在のお城の形を作ります。
ポー城の様子
ルネサンススタイルの庭園。春や夏に行くとカラフルな花で彩られますが、冬はこんな感じです。冬の雪化粧のピレネーを見るためにポーに来ると、庭園の色数が少なくなります。
至るところにあるHとMのイニシャルはアンリ4世の母方(母はナバラ女王)のおじいさま(ナバラ王エンリケ2世)とおばあさま(マルグリット・ド・ナヴァル。フランス王フランソワ1世の姉)のイニシャル。
内部の国立美術館
内部はかなり暗く、歴史を感じるシックな様子。写真が綺麗に撮れないので、インスタから拝借。
100人が座れるダイニングテーブル。切り離し可能。
アンリ4世のゆりかご、というか亀の甲羅。
王の寝室。
ポー城の夜景
ポー城は夜景がユニークです。
夜景ももっと綺麗などなたかのインスタグラムがあれば掲載したかったのですが、なかったので私の写真で。
普通のライトアップではなく、プロジェクターでゆかりの絵画や肖像画をお城の白の壁面に映し出します。モチーフはいくつかあってそれが5分か10分くらいでローテーションされます。まるで野外で壮大な絵巻物語を見ているようです。
絵物語にうっとりです!
ポー城の情報
【オープン時間】季節や行事などによって変わるので公式サイトで要確認。内部の国立美術館はガイドツアー(約一時間)のみ。
【連絡先】
Tel : 05 59 82 38 02
Fax : 05 59 82 38 18
Mail : olivier.pouvreau@culture.gouv.fr
【住所】
Château de Pau
64000 Pau
【場所】