他のお城もそうですが、シュノンソー城、とにかく凄まじい栄華と悲劇の歴史です。
フランソワ一世によるルネサンスの導入、アンリ三世を巡る王妃カトリーヌ・ド・メディチ、と愛妾ディアンヌ・ド・ポワディエの駆け引き、王妃による半修道院化、その後、修復されたり、壊されたり、第一次世界大戦中は、病院になったり、第二次にはレジスタンスに使われていたり…
それはもう歴史として語り継がれる栄華と悲劇のドラマがここで繰り広げられたわけです。
その中でも16世紀のフランス王アンリ2世の寵愛を巡り、そしてこのシュノンソーの居住を巡り、悪役王妃カトリーヌ・ド・メディチと愛妾ディアンヌ・ド・ポワディエの物語に心を馳せてみる。いや、ここに来たら、誰でも馳せらずにはいられないでしょう。
お庭から、バトルしてましたので!
シュノンソー城を挟んで、王妃カトリーヌ・ド・メディチと愛妾ディアンヌ・ド・ポワディエの庭園があります。
ディアンヌの庭園は彼女の総指揮で作らせたとのこと。美人で聡明で完璧な淑女らしく、綺麗な長方形で均一なお庭。
対して、カトリーヌのものは、ディアンヌの1/4倍程。
形もびしっとしていないと言うか、適当な感じ。
王妃、庭園バトルに負けた…
と思ったけれど、何だか優しくて可愛くほのぼのとするカトリーヌのお庭。
対してディアンヌのお庭は完璧過ぎて愛着が湧かず…
私は王妃カトリーヌのお庭に一票入れますよ。
悪役だけど、でも本当に悪役だったのかは疑問です。ぜひ、解明したいですね。