インドネシアにロングステイをしている時に訪れたのですが、もう霧と朝日の演出でボロブドゥール寺院遺跡群はこの世の世界とは思えない空間でした。インドネシアの観光で最大の見所の一つは間違いなくボロブドゥールですね。ユネスコの世界遺産ですし、ユーキャンの世界の絶景100にも選ばれています。
ボロブドゥールとは?
インドネシアのジャワ島中部の古都ジョグジャカルタの近くにある壮大な石造の仏教遺跡で、世界最大級の仏教寺院です。
ユネスコの世界遺産に指定されていて、ユーキャンの世界の絶景100にも選ばれています。
ボロブドゥールの構造は、仏教の三界、欲界 (人間界) ⇒ 色界 (人と神が触れ合う世界) ⇒ 無色界 (神の世界界) で作られています。人間界が下で神様の世界が上になっています。
建設に関する歴史はいろいろと説があるのですが、要は当時の王朝(どの王朝かははっきりしない)が大乗仏教の布教のために仏教寺院として建設を初めて、サングラーマグナンジャヤ王治下の792年に工事が完了したとされています。一方、王家の霊廟だったという説もあります。
密林に埋もれていたところを、1814年にシンガポールの創始者として有名なイギリス人のトーマス・ラッフルズとオランダ人技師が発見して、当時インドネシアを植民地にしていたオランダが発掘と修復が繰り返し行いました。
戦争や地盤沈下やなどで、崩壊の危機などもありましたが、ユネスコが主導して10年の歳月と大金をかけて修復。1984年から観光名所として広く一般公開されて世界中から観光客が訪れるようになりました。
インドネシア人はイスラム教徒が多く仏教徒が少ないので、巡礼者として訪れる人は少ないのです。ですが、仏教や無神教の日本人が教会やモスクに観光で行くような感覚で、インドネシアの児童が修学旅行や遠足に来たりしています。
この世とは思えない世界だった!霧と朝日のボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥールは朝日がおすすめということで、早起きをしてジョグジャカルタをバスで出発。
2時間程で到着後、ボロブドゥールではなく、朝日が昇る時に綺麗に見える場所という小高い岡の上に運転手さんに連れて行かれました。
その日は、霧がかかって、その丘からはサンライズがバックの鮮明な寺院は見えません。
遺跡が霧に包まれているため、何やら怪しげな建物の影が朝日に微妙に照らされて浮き上がっている状態です。ロードオブリングとかハリーポッターに出て来そうな魅力的な雰囲気です。
そして、少し明るくなってから丘を降りて寺院遺跡群へ。
遺跡のシルエットが霧の中で浮かびあがっている。。。
こ、ここはどこ?私は誰?
とっても幻想的。
この世とは思えない、別世界へトリップした気分です。
別世界を歩いて、私は遺跡の中に入って行きます。
観光シーズンを外して行ったので、それほど人は多くないですね。
階段をしずしずと歩いて進むと遺跡をぐるっと囲むレリーフの回廊があります。
レリーフは絵本のようになっていて、順番に見て行くと物語りなっていて、お釈迦様の生誕や巡礼者の旅などが記されています。
更に上に登って他の回廊を抜けた後、石のブロックを積み重ねて釣り鐘のような形を作った中に仏像が!
そのブロックが一部や全部欠けていて、仏像がむき出しになっているもの結構ありますね。
とっても不思議な作りです。
こんな形で仏像が設置されているのを初めて見ました。
仏像の表情がとっても優しい。癒されますね。
あ、雨が降って来た。
霧が出ていたし、雲行きが怪しいと思っていたのでやはりです。
そのうち激しいさを増してくる。
傘を持っていない人は早々に退散です。
傘を持っていても半分ずぶ濡れだわこれ。
スコールみたいに凄いです。
トントンと階段を降りて下に行こうとして、レリーフのある回廊をフッと見ると、
レリーフが泣いている。。。ように見える。
雨が打ち付けられ、滝の様に流れている場所もあるけど、人の顔の部分に雨が涙のしずくのようになってぽろぽろと流れている部分もある。
ああ、なんで泣いているの?
でも何か心がこの涙で洗われるような気がします。
何か浄化されたみたいな気持。
霧と雨と朝日のボロブドゥールを訪れた後は、別世界を訪ねて瞑想をして、癒されて帰って来たという気分でした。
ボロブドゥールへの行き方
【ジャカルタ⇔ジョグジャカルタ】
首都ジャカルタとボロブドゥールの近くの古都ジョグジャカルタ間は、飛行機(1時間程)か電車(特急で8時間)で。料金はどちらも同じくらいです。バスもありますが不便なのでおすすめはしないですね。
私は行きは飛行機で、帰りは特急電車で帰って来ました。一等だと優雅で快適な旅になります。車窓からの眺めもいい感じです。
【ジョグジャカルタ⇔ボロブドゥール】
ジョグジャカルタからボロブドゥールへはタクシーかバスで1時間半〜2時間くらいです。
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