レーヌクロード(クロード王妃)。16世紀初頭にフランスでのルネサンスを開花させたりしたフランソワ1世の王妃です。
好物だった緑色のプラム(英語ではグリーンゲージ)に王妃の名前がそのまま冠されました。
ヨーロッパではでは夏に出回りますが、日本では見かけないですね。でも通販で苗木が売っていて育てることができます。
レーヌクロード(プラム)とクロード王妃のお話をちょっと。
レーヌクロード(プラム)とは?
ヨーロッパでは、夏になるとたくさんの種類のプラムが出回ります。その中で、小ぶりであまり目立たないけどお上品な緑色のプラムがあります。
英語ではグリーンゲージ(Greengage)ですが、
フランス語ではレーヌクロード(Reine Claude)。
イタリア語(Regina Claudia)でも、ポルトガル語(Rainha Cláudia)でも、グロード王妃の名が冠されています。
スペイン語ではクロードのプラム(ciruelas Claudia)となっていて、何故か「王妃」がありません。
お値段は他ののプラムの数倍くらい。
出回る量も他より少なく、プラムの中では高級です。
大きさは他より小ぶりでこんな感じ。緑のプラムがレーヌクロードです。
味は、どのくらい熟れているかによりますが、甘すぎず、酸っぱすぎずです。
食感はもっちりねっとりで、とても美味しいですね。
クロード王妃の生涯
クロード王妃の肖像画、まともなものが残っていないのです。
イケメンのフランス王、ルイ12世と才色兼備のアン王妃の間に生まれたので、さぞや美人かと思いきや、そうではないような記述が残されています。
母親を15歳の時、父親をその翌年に失くしています。
結婚の一年後、父の死により、王家の分家の夫のフランソワ1世がフランス王として戴冠。その後は、両親が心配していた通り、姑にいびられ、夫にも苦労させられます。世継ぎを残すべく絶え間なく妊娠して、体の弱いクロード王妃は25歳の若さで他界。
ですが、悲深く、評判のよい王妃だったと伝えられています。子宝には恵まれて子供2人が後に王位に就きます。
夏にこのレーヌクロードを頂くときに、クロード王妃に思いを馳せるのでした。
こちらはシュノンソー城で再現されたクロード王妃の紋章。お母様から引き継いだブルターニュ公らしく、その象徴の白鼬を使っています。
▶︎クロード王妃やフランソワ1世が過ごしたお部屋を再現したシュノンソー城はこちら
ヨーローパでは出回っていますが、日本では見かけたことがないレーンクロードのプラム…
夏にヨーロッパにいらした際には是非、クロード王妃のプラムを味わってみてくださいませ。
そうでなければ、日本でも苗木が売っているので育てるのはいかが?
▶︎日本の通販で買えるレーヌクロードの苗