南フランスのプロバンスの街、アルルへの旅!
アルルといえば、ゴッホの愛した街ということと、円形闘技場やローマ遺跡などのユネスコの世界遺産で有名ですね。
明るいイメージのあるプロバンスですが、アルルは正にザ遺産って雰囲気の街です。
遺跡だけ見ているとその昔栄えた街って感じがします。
アルルの歴史
アルルは、古代ローマ時代にはプロヴァンス大都市として繁栄したことがあるので、街中の至る所に古い遺跡が残っています。結構崩れかけてますが。まあ遺跡なので。
また、中世時代にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の南仏ルート、トゥールーズの道の始点という重要な役割を果たしました。
この場所はドーデの短編小説「アルルの女」の舞台です。
小説では、南フランス豪農の息子フレデリが、この闘牛場で見かけた女性に心を奪われるシーンがあります。この女性が表題のアルルの女です。
その戯曲をビゼーが作曲していて、こちらはその一部です。
ユネスコの世界遺産は
- 古代ローマ時代の遺跡・遺構とロマネスク期の教会
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部
として二重に登録されているから凄いですね。
登録されている建物は、こちら。
- 円形闘技場
- 古代劇場
- 地下回廊とフォルム
- コンスタンティヌスの公衆浴場
- ローマの城壁
- アリスカン
- 小集会場
- サン=トロフィーム教会(これのみロマネスク期)
個人的には、小規模だったり崩れ過ぎていたりして、見てもそれほど感動しないものもありますの。
で、個人的に必見なのが、円形闘技場と回廊が美しいサン=トロフィーム教会です。
円形闘技場
古代ローマ時代の円形闘技場で、1世紀末頃に建築。建設当時は3階建てで、2万人を収容できたとか。剣闘や闘牛競技が行われていたそうです。その後は要塞として改築し、また闘技場に戻したとか。
ここで剣闘士が戦っていたかと思うと、壮絶な戦いをイメージしてしまい、高揚感とその逆の気持のなんとも言えない複雑な気分になります。
崩れないか心配になるような部分もある建物ですが、一般見学としての公開以外は闘牛やいろいろな催し物が開催されているとのことです。
サン・トロフィーム教会
アルルの聖トロフィムスの聖遺物が納められているのでサン・トロフィーム教会と呼ばれています。現存の建物のベースは11世紀から12世紀にかけて建設。現在は教会ですが、もともとは大聖堂でした。
ですので建物は当りまえですが、大聖堂レベルで広いです。
内部は…カビ臭い!もの凄く。
いろいろと聖遺物があるけど、スルーしたいくらいで集中して見れませんでした。
しか〜し、外観と回廊のレリーフは溜息が出る程美しい!
私は外観の美しいレリーフや中庭の回廊の方に惹かれます。とっても。