スペインの元ナバラ王国(ナバーラ王国)辺りをドライブしていたら、なにやら古都トレドにも似た丘にある古い街が見えてきて…吸い寄せられるように行ってみるとそこは古の中世のお城が…それがかのオリテ宮殿(オリテ王宮・オリテ城とも)でした。知られざる美宮、ですね。
オリテ宮殿とは?
オリテ宮殿(王城)は、にかけてナバラ王として君臨したカルロス三世(在位1387〜1425年)と王妃レオノールが、元砦を改築した王宮です。夏の宮殿をして使われました。
その後、改築増築を重ねて現在に至っています。それはそれは豪華絢爛なお城であったようなですが、お城の中身が空なのです…なぜならば、スペインの軍人フランシスコ・エスポスが宮殿に火を放って全てを燃やしてしまったから。
フランスからナポレオン軍がやってきても軍事拠点にされないようにとの処置だそうです。非常に残念です!非常に。美しき装飾を見たかった…ですが、各地で破壊しまくっていたナポレオンゆえ、内部を燃やして使えなくした筈だったのに、ここも破壊しまくった!現在修復作業をしていて、ここまで持ち直したけれども。昔のようにはいかないでしょうね)
くーっ!ナポレオンめ〜!英雄だなんだと言われていますが、わたくしにとっては芸術の破壊者でしかないです!多くの街でひどい有様をみると、「ナポレオンが壊して以来こうなって…」という話を聞きからね。戦争で壊しても後でもっといいものを作ってくれる神聖ローマ帝国カルロス5世みたいな人は好きですねど。(あー、失礼。つい破壊者のことで熱くなってしまいました)
オリテ宮殿の様子
プラタナスの並木路にオリテ王宮はありました。
右側の塔はテオバルドス宮殿の一部。こちらはなんとローマ時代の建物を元に建設されています。
塔の数が多い!
いかにも深窓の王妃が佇んでいそう。レオノール王妃はナバラから故郷の
オリテは偶然見つけて行く予定ではなかったので、王宮は閉まっていました…でも中身は空とのこと。次回行ってきます。
街側から見た王宮。
とんがり屋根がいかにもお城っぽいです。はあ〜、うっとりです。
オリテ Oliteの場所
パンプローナから電車や車で40分ほど。
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