欧州ではイタリアに次いで多くの感染者を出しているスペイン。
2020年3月13日に「非常警戒体制」が宣言されて、15日から発令!
ということでしたが、実質14日から「非常警戒体制」のロックダウンが始まりました。
それからちょうど14日以上経過。
つまり、通常隔離基準日数が経過したので、ロックダウン以前に感染した人たちで治療が必要な場合は既に入院しているはず?
計算上では、今後は横ばいか下がっていくはず?で、そうなりつつあります。
「非常警戒体制」の内容や、市民の日常を共有します。
ロックダウンの期間は4月15日までに延長され、ついにたので、この日常がまだまだ続きます。
スペインはロックダウンの基準が厳しく、野外運動・散歩も禁止で、3月30日から医療関係者、警察官、スーパー店員など、必須な仕事以外は通勤ができなくなりました。
リモートワークになるか、仕事はお休みに。
スペインの「非常警戒体制」の内容
細かいことは色々とあるのですが、大まかにはこのような内容です。
- 【基本、外出禁止】野外運動・散歩も禁止。ただし、近所での最低限の買い物・通院、通勤、犬の散歩は可能
- 【高速・幹線道路】救急車、警察関連の車両、清掃車、物資供給のみ通行可能。他州への移動禁止
- 【開いている場所】食料品店・飲食テイクアウト店舗、薬局、病院、銀行、モバイル通信店鋪、郵便局などのみ
- 【仕事】仕事はできるものの、自宅でのリモートワークを推奨。
>だったのが、3月30日から、上記店舗・警察・病院等以外に通勤する必要のある仕事は禁止。 - 【学校】閉鎖
*禁止事項を破ると罰金あり。(100〜60万ユーロも!)
市民の日常
つまり、職場に行く必要がある仕事をしている人は、普通に通勤・勤務をしています。
リモートワークをする人は、いわゆる引きこもり生活です。
街は、普段の活気はなく、人通りがかなり少ないです。
レストランやバーはテイクアウト以外は閉まっているので外で飲食はできないし、デパートやモールも閉まっているので洋服も化粧品も買えないし、公園も閉まっていて散歩も犬がいない人はできません。
とはいえ、買いたいものはオンラインショップでほとんど何でも手に入ります。
売り切れのものは?
薬局ではマスク、消毒液、使い捨て手袋は売り切れ。
アマゾンでは多少買えます。
ちなみに、スペインでは普段マスクを付けている人を見かけたことがなかったのですが、現在半分くらいの人が付けているかと。
スーパーでは、一通りのものは揃っています。
パスタ、豆類、缶詰、トイレットペーパーは、安いものやベーシックなものは売り切れの種類も。
ですが、全て手に入りますし、普通の値段で買えます。
罰金や御用も
スペインのロックダウンは厳しくて、外で散歩や運動もできないとあって、健康は人はあの手、この手を使って外に出ようと必死です。
地元メディアで見かけた記事にこんなことが!
もふもふのぬいぐるみを抱っこして、犬の散歩もどきをしていた人が警察から注意を受けると、逆上して暴行し出したので御用になったり…
犬の貸し借りをして、同じ犬を複数の違う人間が連れ回して罰金を取られたり…
皆さん、よく考えますね。
しかし、絶対に真似をしないように…
日々のエンタメ
スペイン全土で、毎日夜8時に医療関係者に対して感謝を込めて、バルコニーから市民が拍手をしています。
週末は、誰かがバルコニーから楽器を演奏したり、歌を歌ってくれたりすることも。
バレンシアでは、ロックダウン初期のとある夜に、外からガンガンの音楽が聞こえてきて、ライトも光っていたことが。
外出禁止でトチ狂った人が何かをやらかし始めたのかと思ったら、なんとパトカーがやってきたのでした!
一旦止まって、軽快な音楽に切り替えて、児童向けの小スピーチが始まりました。
「良い子の皆さん、お家で良い子にしてくれていてありがとう…」
警察がちょっとした余興をしてくれて、ご近所の皆さんはバルコニーから大声援を送っていました。
マヨルカ島では、ライブ演奏+ダンスもあったみたいですね。
地元メディアが報道していました。
警察は明るい!
パトカーは格好いいし、最高です!
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